2004/05/08 エンジン/エンジン周り

●ブリーザー (2004/06/13) ●シリンダー (2004/01/30)

■ブリーザー
【遍歴】(2004/06/13)
ブリーザーボルト形状初期 数あるS1のオイル漏れの名所としてこの部分はTOP3に入ると言っても過言ではない。それはこのブリーザーボルトの形状上いたしかたない事でもあるのだが、この初期タイプ(ようはS1ノーマル)の更に性質の悪いところは、オイル漏れが起こって増締めしたいと思ってもその形状上ボックスレンチが使えず手軽には増締めできない、オープンスパナで締める事になるがそれはそれで一筋縄ではいかないようである。つまりはオイル垂れ流し状態を容認しなければならないところにある。
ブリーザーボルト形状中間期 そこで、S1以降のモデルで改修されているパーツに変更したのがこの図。ブリーザーボルトがストレート形状になっており、ホースを外せばディープソケットレンチ等で手軽に増締めができるようになった。但しラムドジェットケースのオーナーならご存知かと思うが、ケースを止めているボルトの1つが丁度ブリーザーボルト付近にあって、ホースと干渉してしまいアクセスしにくい状況となった。そこで機能優先策として写真のように一旦フレームの外に出しケースの上を這わせてまたフレームに戻すという、不細工な仕様となった。
ブリーザーボルト形状現在 というわけで、目をつけていたのがスポーツスター等でよく見かける金属パイプを跨がせるような形状のこのパーツ。確かBuellでもクリアキンなんかはこのパーツを使っていたのではないだろうか。という事で、見た目も非常にスッキリしてジェットケースへのアクセスも問題無し、ただオイル漏れという観点から言うとこのページ真ん中の写真の仕様が1番確実に止めてくれる とは思うが...

■シリンダー
■【S&S製シリンダー】(2004/01/30)
S&Sロゴあらかじめ断っておくが私は純正部品推奨派である。だがそれ以上に耐久性命っていう考え方も持っている。今回は後者が勝ってS&Sのシリンダーをチョイスした。写真はシリンダに刻まれているS&Sロゴであるが、実は私のつけたシリンダではない。実を言うと最初注文した時にサイズ指定ミスで入ってきたシリンダーのもの、今回取り付けたシリンダーはどこにもこのようなロゴが入っていないのでパッと見は純正のように見える。ある意味悲しい...(笑)
クラックさて、今回のシリンダ交換のいきさつはこのクラック(写真赤矢印部)別の理由により前回オーバーホールから6ヵ月後に再びオーバーホールした時に発見された、走行わずか3.000kmでの事件である。スリーブと鋳物の間に亀裂が入った。前回のオーバーホールのメニューでもあったボーリング+ワンサイズアップピストンがおそらく原因ではないかと思われる。その時の状況や心情はNEWSでぼやかしてもらってるので併せて読んで頂ければ幸いである。
比較その1ノーマルシリンダとの比較、向かって左がS&S、右がノーマル。フィンが厚くなってさらに枚数が1枚増えている。実はこの写真も現在つけてるものではなくサイズ間違いで入ってきた時に撮影したものである。ボアがノーマルより大きい分スリーブ下部がノーマルより長い。これを取り付けるためにはクランクケースを加工しなければいけないそうだ。今回はノーマルと同サイズをつけたのでもちろん私のクランクケースは加工されいない。
比較その2これは何を比較してもらいたいかと言うとスリーブの厚さと鋳物部とのかませ方(?)である。先ずスリーブ至っては倍の厚みがあり、今後何十回でもボーリング出来そうな勢いだ(笑)もう1つはスリーブ外側が凸凹しててしっかりと鋳物部とかみ合ってるのが良くわかる。今回ノーマルで起きたクラックは起きにくそうだ。ちなみに気になる値段だが実は純正とそう変わらない(だからこっちを選んだとも言えるが) シリンダー前後セット\96.370、 ボーリング加工(S&Sのシリンダは新品問わずやるとの事)\18.000、 ピストン純正スタンダードサイズ¥12.700(1個)である。

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