2005/10/10更新 灯火器類

●LED照明 (2003/03/29)

■LED照明
【テールランプ】(2003/03/29)
テールランプここ最近モーターサイクルでも定番になりつつあるLED化。改造のポイントは本体側には切った貼ったの改造は無し!ポん付けで装着できる事。ベースのプレートは外形レンズに併せて形成し、ベースプレートの固定は外形レンズとおかまをとめる時に共締めで固定する。何か問題があった時はすぐにノーマルに戻す事ができるのがポイント。写真は常灯状態、ストップ時はもっと明るい。
プレートイラストレーターでベースデザインを製作し製作し、プリントラベルで印刷したものをABS板に張り付けて切り出す。LEDの端子差し込み穴も一緒に印刷してあるので、それを指標に穴開けを行う。
製作途中その1板をシルバーに塗装、LEDを1個1個差し込んでいく図、全部で60個のLEDを使用した。
製作途中その2あまり綺麗に出来なかったので見せたくないのだが(笑)裏側の配線状態...今回はLED5個につき1個の抵抗を噛ませて、それらを12セット製作、配置させている。
製作途中その3ランプのおかま部分に合わせる。後はレンズと共締で固定して完成、テールランプとして20個、ストップランプとして40個(合計60個)を点灯させる仕組みにした。この割り合いでは少しテール時が明るいかも知れないがLED5個1組の仕様なので10個では少ないし、15個では中途半端なので、20個とした。

【ウインカー】(2003/04/27)
ウインカーテールランプのLED化は割と簡単にできるので、つい気軽にウインカーも手を出してしまったが、実はそう簡単でもなかった。ランプ部分は同じように簡単に工作できたが、実はそれだけでは点滅しない事が発覚。追って解説していく。こちらも改造のポイントは本体側には切った貼ったの改造は無し!ポん付けで装着できる事。
プレート先ずは簡単なランプ部の製作。テールランプができる人は問題無いだろう。イラストレーターでベースデザインを製作し、プリントラベルで印刷したものをABS板に張り付けて切り出す。当然ウインカーは4つあるので、同じものを4つ製作する。
製作途中その1切り出したプレートを現物のケースにはめて整合を見る。今回はノーマルのウインカーをそのまま流用する。
製作途中その2ケースとの整合を確認した後、穴開け加工を行う、今回は裏からLEDを差し込む形を取るので、5φの穴を開けていく。穴開け加工後、あまり意味は無いかも知れないが見栄えも良くなるのでメッキテープを張る。
製作途中その3裏からLEDを差し込んでいく。左下はLED単体の写真、少しピンが甘くて申し訳ないが良く見るとLEDレンズ下端(赤三角部)に微妙に取付座のような突起があり、裏から差し込んでもこの部分で止まり抜け落ちる事は無い。LEDを束ねてエポキシで固定する手法もあるがその場合この突起が邪魔になるのでニッパ等で除去しなければいけない。差し込んだ後は瞬間接着剤で固定、+-があるので方向に間違いが無いか念入りにチェックする。
LED3LED単体、画像上が+(長い)下が-(短い)
ハンダ付けLED5個につき1個の抵抗を入れる。ウインカー1個につきこれを3セット(LED15個)使用する。画像は無いが、動作確認した後ホットボンドでコーティングし、防水対策を施している。正直いうと、できればLEDは20個位した方がいいかも知れない。15個では少し暗い気がする...
比較<ノーマルの電球ウインカーとの比較。この部品単体を丸ごと今回作成したLED部品と交換する。

【ICリレー】
ICリレー左写真は今回製作したICリレー回路である。(ちなみにVer.2)中央のオレンジ色したダイヤル(2ケ所)で点灯時間とインターバル時間を調整出来る。原チャリ小僧御用達のハイフラも可能だ(笑)ところで、ICリレーを語る前に、リレーとはなんぞや?から始めてみたい。もちろんここでいうリレーとはウインカーを点滅させる為の回路である。ではどういった原理で点滅させているのか?もちろん電流を流したり、止めたりして点滅させているのである。んじゃ別にテールランプでもそのままつけて灯くんだから、ウインカーだって一緒でしょ?って考えるのも当然である。しかしここで問題にしなければいけない事は『どうやって電流を流したり止めたりするのか?』である。
アナログリレー左写真は皆様のbuellにも付いている純正リレーである。中はこんな感じの電子部品が入っている。箱に書かれてある文字を読み取ると『12v.20w』の表記がある。つまりこれは電圧12Vで20Wの消費電力のあるものを繋ぐと正常に動作する事を意味する。正常に動作するというのは、適切な周期で点滅(電流を流したり、切ったりする)させる事が出来るという事である。バッテリー電圧は12V(実はエンジン始動してるとこれよりも大きくなるが...)ノーマルのウインカー球は1個10wを消費する。右だろうが左だろうが点滅するのは同時に2個なので消費される電力は合計で20w、つじつまがあう。これらの数値が狂ってくるとこのリレーは正常に動作しない。今回のLED化はまさにここが原因で難航する事になるのである。LED1個あたりの消費電力は電球とは比較にならない程低い、テールランプのようにたとえそれが60個集まったとしても20w近く消費する電球1個よりも全然低い。要するにこのリレーをそのまま使うならば必ず20wを消費させなければならず、前後併せて30個のLEDにはそれは至難の技になってくるのである。ICリレーは消費電力に異存する事無く定期的に定めた周期で電流を流したり、切ったりしてくれる。消費電力の低いLEDでも点滅が可能という訳だ。もちろん電球のままでも使えるのは言うまでも無い。
製作途中その1写真両側にあるのは、この回路を納める為のケース。サイズは¥20×40×60(mm)一応防磁タイプをチョイス。¥390ナリ
ケース外観ケースに納めた状態。
製作途中その3取り付けた状態(写真中央赤丸部)もちろんもともとのリレーがあった部分でもある。ICリレーの取付に関しても本体側に一切加工は行っていない。

■ICリレー製作エピソード■
気が付いた人もおられると思うが、以前NEWSでオーバーホール情報を載せた時にその中で紹介したICリレーと今回紹介するは回路は違うものである。前作はオーディオQというインターネットショップで購入した点滅回路キット(『LEDフラッシュ点灯ユニット(LF-001)』という商品)をそのまま素直に組んだものであった。ちなみに今回のほとんどのLED部品はこのオーディオQから購入した。いろんな作品も投稿されているので参考になると思う、興味ある方は覗いてみて欲しい。しかし前作の回路は机上でのテストは無難にこなすもののいざ実車に取付てテストすると見事に電源ノイズに犯されて、まともに点滅しなくなる柔な回路である事が判明した。(というよりBuellの出す電気ノイズが凄まじいのかも知れないが...ノロジーもつけてるし...)オーディオQに問い合わせて対策を模索してみたものの結果は部品代返金という結果に落ち着き、ウインカーLED化は一旦暗礁に乗り上げる事になる。ここは余談だが、現在のオーディオQのH/Pには『車、バイク用』としてのキットのページには電源ノイズに対する注意書きが追加されている。私が購入する時には無かったものだ。もちろんBuellでは正常に動作しない事が確認されているので(笑)手を出さない方が無難なのは言うまでもない。
話しを戻して、姑くはどうする訳でも無くしばらく放置していたのだが、会社の知り合いを通じてある人物と知り合う事で、場面が急展開した。オーディオQで購入したキットの回路図を見てもらい現症状を伝えると、いとも簡単に対策された回路図を書き上げてくれた。基本はキットのまま、IC等もそのまま流用する形で、幾つかの回路&部品追加で対応できるだろうという事だった。この場をおかりして回路を書いて頂いた方に感謝です。(匿名の方がいいかな?(笑))そして今回それを作って試したところ、本当に面白いくらいに正常に動作したのは感動ものであった。今回、この回路図の掲載を本人より承諾頂頂いてあるので、もろもろの回路図を含めてアップする事にする。

今回の計画の一覧です。ベースの型紙、配線図、部品名等記載されていますので御興味のある方はどうぞ、但し製作に関しては自己責任でお願いします。質問等は私の解る範囲で受けますが、動作しない等の責任問題は受け付けません。宜しくお願いします。
s1リアテールランプLED化計画.PDF
s1ウインカーLED化計画.PDF
s1ウインカーリレーIC化計画.PDF

【クリアーレンズ化】(2005/10/10)
クリアーレンズ1クリアーレンズ化すべく、テール&ウインカーレンズを入手。以前LED化した事により発光色そのものに色がついた為、レンズそのものに着色してある意味が薄くなった為(というかせっかく有色発光しているのだからと言った方がいいかな?)前々からやってみたかった。1つ懸念したのは『ヤンキー』みたいにならないか?という事だったが、それほど懸念するほどでもないと判断、このまましばらくこの状態で様子を見る。
クリアーレンズ2フロントはさすがに『血の気』が無い状態ともいえるが、無機質なクールな感じと思い込むことに決めた!(笑)発光時、明るいところだと若干わかり難いが、夜間、トンネル内ではハッキリと確認する事ができる。しかしこれって(クリアー)法規に抵触してなかったっけか?当然発光色はオレンジである。(って今更だが(笑))

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