タイトル
(2002/12-2003/03) S1オーバーホール記録
■S1オーバーホール作業突入!!(2002/12/24)
フレーム右の写真は我がS1のフレーム、フルストリップ状態。走行距離から考えるとちょっと早すぎるフルオーバーホールかも知れないが、いろいろきりが良かったのでここらで思いきってやる事にした。主なメニューは以下

  • E/GフルO/H
  • フロントフォークオイル交換
  • ベアリング類総交換(ステム、ホイール、スイングアーム等)
  • フレーム補強&塗装(塗装はスイングアーム、ホイールも含む)
  • ハーネス類、ゴム部品交換
  • フロントブレーキO/HフルードをDOT4に交換
エンジンのO/Hの主な内容は、ピストン交換、シリンダーホーニングもしくはボーリング、ヘッドO/Hもしくはサンダーストームに交換、1速3速ギヤ交換、シフトドラムをカスノ加工に(安い方)クランク軸出し(詳細メニューは未定、点検程度かも?)、クランクケース合わせ目、その他からのオイル漏れ修理などなど。基本的な考え方はパワーアップでは無く修復&耐久性アップが目的。
現在ラフな見積で総額70万。たぶん交換部品とか増えそうなのでもう少し上がるかも?店の人には『この金額出すんやったらS1下取り出してXBシリーズ買えますよ!』という話し...
確かにそれはそうだが¥700.000でS1が新車になると思えば安いもの!?ハッキリいって私はS1バカである(笑)昔は『buell大好き!』と思っていたが、どうやらそうでは無く『1998年頃までのbuell大好き!?』という部類の人間である事が最近解ってきた...(爆)
今まで乗ってきたバイクの中でここまでやった物はこいつだけ(前までは国産車やったからから、そう壊れる事が無かったのかもしれないが) とにかくまぁ最愛の1台に出会えた私は幸せもんという事で...(ほんまバカやなぁ〜自分(笑))
来春までには完成予定。続報は追って報告する。

■エンジン分解される(2003/01/06)
エンジン新年そうそうエンジンもバラバラになる。これで目に見える物はほとんど部品単位。こーなるとなんか自分の事ではなく人事に思えてきてしまうのは何故なのか?まーそーいう疑問はさておき、ヘッドに関してはサンダーストームに装換する事に決定した。第1希望はライトニングヘッドのO/Hであったが、こちらの希望するメニューでいくと1気筒あたり¥40.000強かかるだろうという事で、あと¥15.000たして将来的にも安心感のある(新品という意味で) サンダーストームにした。

■SKFベアリング(2003/01/19)
ベアリング前後ホイールベアリングを直接ベアリングメーカー代理店から購入する事ができた。純正を購入すると後輪だけで¥40.000近くするそうだが、今回は前後併せて1台分のベアリング代合計は税込み¥2.100であった。ちなみに購入したベアリングメーカーはSKF、S1のホイールに最初から付いていたベアリングと同メーカーである。同メーカーの同品番。全く同じ物でこの価格差...恐るべしBuell価格...
以下に純正ホイールベアリングのサイズ等を載せておく。

【Buell純正(除くXB系)ホイールベアリングサイズ一覧】
前/後外径内径厚み必要個数種別メーカ&品番
フロント47mm20mm14mm2単列深溝玉軸受
両面接触シール
NSK:6204-DDU
SKF 6204-2RS1等
リア152mm25mm15mm2単列深溝玉軸受
両面接触シール
NSK:6205-DDU
SKF:6205-2RS1等
リア252mm25mm18mm1単列深溝玉軸受
両面接触シール
SKF:62205-2RS1

■フロントマスターリペアキット(2003/01/19)
リペアキット今回のオーバーホールに併せて、フロントブレーキフルードをDOT5からDOT4に変更するべく、オーバーホールを敢行した。キャリパーは純正のリペアキット(でも¥10700、結構割高!?)が出てるのだが、フロントマスターは何故かASSYでしかパーツがとれない(XBシリーズ以降はリペアーキットがあるようだし、エボエンジン搭載のモデルにも適合しそうである。) そこで、ディトナから出ている汎用のフロントマスターリペアキットを購入、純正部品と比べてもサイズ、質感ともばっちし!写真向かって左がディトナ製、右がBuell純正(といっても大元は同じNISSINなんだろうけど)XBシリーズのフロントリペアキットは約¥3.500、ディトナは¥2.000、今後もリペアーはディトナの部品で決まりだ。
ディトナ品番:23655 マスター径:1/2インチ

■塗装完了!(2003/02/14)
粉体塗装その1
塗装が上がってきた。非常にいい感じである。今回は耐久性を第1に考え粉体塗装をチョイス。粉体塗装はソリッド色だけ、色数が少ないと思われがちだが、そんな事も無い。今回のようにメタリック(正式にはキャンディと言うらしい...)色も粉体でできる。まぁ確かにウレタン等の液体塗料と比べれば色数は少ないが...
今回お願いした塗装業者さんは愛知県は豊田市にある。“パウダーコーティングカトー”さん。

パウダーコーティングカトー

  • 住所:〒471-0344 愛知県 豊田市 保見町南山236
  • 電話:0565-48-8917
連絡は現時点では電話のみだが、丁寧な対応で話しを聞いてくれるので、御興味がある方は躊躇せず電話をかけてみて欲しい。郵送での仕事も受けてくれるので、遠方の方でもお願いする事は可能。但し、電話のみでの打ち合わせになるので仕上がってくる色に関しては自己責任で!私の場合は、色の上がりが不安だったので、電話連絡→直接物を持ち込んでの打ち合わせ→郵送という手順をふんだ。直接、お会いした社長の加藤さんか非常にお話好きの職人さんって感じの人で、2時間程お邪魔したうち仕事の話しは30分...後は今まで受けた色んな仕事の話しにはじまり世間話しと直接依頼内容とは全然関係ない話しばかりであった(笑)直接行かれる方は御注意を...(爆)
追記:現在はH/Pあり→(パウダーコーティングカトー)

粉体塗装その1さて塗装代、今回は『フレーム/スイングアーム/ホイール×2/小部品7点(サイドスタンド/エンジンフロントハンガー/ショックマウント/バッテリートレー/テールランプステー/ヘッドカバー(の1部)×2)』という構成で塗装代¥80.000(2コート)梱包&郵送代¥2.950、あと消費税が5%で¥4.000程。この価格、比べると解ると思うが結構リーズナブル。横浜の某有名粉体塗装会社の料金と比べると半額とまでは言わないが諸々含めるとそれに近い価格差になる。 それから割とどんぶり勘定的な見積をとられるので、部品点数は多い方がお徳感があると思う。
仕上がりに関しては多少粉体特有の問題はあるが、申し分ない仕上がりになっている。(といっても粉体塗装自体初めての経験なんで何も比較はできないが...)塗面は非常に厚み感があり(実際結構厚い)光沢もしっかりある。下地にシルバーを塗装し(もちろんこれも粉体)その上からクリアーブルーを塗装する2コート仕様。『クリアーは多少ムラが出るのを覚悟しておいて欲しい』との事でだったが、私が見る限りは全然許容範囲である。
粉体塗装その1
粉体塗装その1
粉体塗装その1粉体塗装の泣きどころ。200℃で焼き付けを行う際に液体状(?)になる為、流れやすい(溜まりやすい)ところに塗料が流れてしまうようで、凹Rにはたくさん凸Rには少しの塗料しかいかないそうだ。写真で確認して頂けると解ると思うが、凸部(写真では文字の部分)の色が薄く、下のシルバー(シルバーも同様と考えると地そのもの!?)が見える。この事が『ムラ』というのであれば確かにムラだらけ...って事になるが...ただ気になるのは顔を近付けて(左の写真のように)見る時で、バイク全体で見る場合には気にならないレベルだと判断。でも、これが嫌な人に粉体はあまりお勧めできない。ウレタンでも大なり小なりこうなると思うが...上の写真の赤四角部のアップが下の画像になる。
粉体塗装その2

■エンジン進捗状況&カスノ シフトドラム加工(2003/02/16)
E/Gプライマリー側さてさて、ここんとこ塗装ばかりに気をとられていたら知らない間にエンジンの方はここまで組み上がっていた。反対側のカム側はカバーもちゃんとついて完成しており、腰下はあとこちら側のプライマリー&オルタネター周りを組み込めば完成って感じだ。
カスノシフトドラム加工で、今回はせっかくなのでシフトドラムをカスノのシフトドラム加工に出す事にした。デテントプレート(左写真中央の紅葉型のギヤのようなもの)取り付け部を従来のEリング止めからボルト止めに変更し、しっかり取り付けるといった加工である。費用¥25.000なり、これによりより良いシフトフィールが手に入るのだとか...楽しみである。

■エンジン進捗状況、フレーム積載(2003/02/23)
エンジン積載エンジンは腰上も完了し, プライマリーを組み込む前に先にフレームに積載していた。早く足周りを組んで動かし安いようにしたいらしい。この段階で見るとかなりモデファイされた感じを受けるが、外装は今まで通りのシルバーなので何処まで変わったように見えるか?
ところで、ハンドルストッパー(フロントフォークとフレームが干渉する部分に貼るゴム板)が純正¥1.000もするそうで、迷わずホームセンターへ行き、1シート¥70のゴムシートを購入。これで10セットは余裕で作れる...

■ノーマルステムを磨く!(2003/02/23)
ステム今回のオーバーホールに併せて、自分で磨ける部品は全て持ち帰り、自宅でしこしこと磨いた。エキゾーストヘッダー、シリンダーヘッドカバー、カムカバー、プライマリーカバー、マスターの蓋(笑)、メーターブラケット、そしてこのステム(もちアッパー&ロア−)ノーマル部品を磨くだけでもこれくらいスペシャルパーツっぽくなってかなり満足度が高い(笑)
ただのアフターパーツが買えない貧乏人とも言うが...(爆)

■S1ピットに返り咲く!?(2003/03/09)
S1先月末から倉庫にたたずんでいた我がS1も作業場のど真ん中のテーブルを陣取り、いよいよクライマックスに向かって作業再開。オーダーしていたシートも完成し、手持ち部品も全て預けた。後は組み上がるのを待つのみ...
ちなみにレギュレーターの配線がどうやらドライブベルトと干渉していたらしく、ささくれて中の銅線がむき出し、あわやショートか!?って感じになっていた。今回は思いきって新品と交換、現状のレギュレーターは使えそうなら配線修理してストックにとっておくつもりだ。S1オーナーの方は今一度確認してみて欲しい、特に対策バッテリーに変更されててレギュレーターの位置が変わっている方々...

■ついに完成!!(2003/03/30)
フロントオーバーホールようやく完了した。昨年の12月中頃に預けてからだから3ヶ月半という入院期間となった。実はまだ寺田モータースから自宅に帰る道のり(10分程度)しか走ってないので、なんともコメントできないが...というより3ヶ月ものブランクの後にbuellはきつ過ぎ(笑)もー恐くて恐くて(爆)まぁぼちぼちS1も私も慣らしていくとします。
さて今回O/Hにかかった費用だが、ざくっといくと90万位。おいおい詳細と共に正確な金額は出したいと思っている。今後はPROFILEの方に詳細をアップしていく。
リア

■後日談(2004/01/31)
クランク割実は1回目のオーバーホール直後からクランクセンターからのオイル漏れが起こっていた(写真赤矢印部)オーバーホールの目的の中の」1つにこのオイル漏れを止めるという目的もあったので、ショップとも相談の上、再度ばらして組み直す事になった。この部分を組み直すという事は実質の全バラO/Hである。期間は‘03.9月〜‘04.1月の4ヶ月間のドック入りとなった。この間シリンダーのクラック発見による、シリンダー交換や、VOESスイッチ交換など、さまざまなりっフレッシュを行った。シリンダー等の予定外の項目以外は全てクレームでやって頂き、ショップには感謝である。写真は普段はあまり見られない部分なので公開するものである。こんなにクランクがいっぱいいっぱいで入っているとは...

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