2002/06/01更新 柿崎製ラムドジェットファンボックス
アイデア 構想?年、製作?ヶ月の歳月をついやし、ついに我がラムドは進化した!この場をおかりして製作して頂いた柿崎氏、協力&提供頂いたHSC佐々木社長に深く感謝致します。あっ、ケンちゃんもありがと!(笑)
以下にこの企画の開始から完成に至までの流れを紹介する。

01.06/27 アイデア
アイデア まずはアイデアスケッチをしたためた。これらを元に制作者である柿崎氏、ラムドーピングの開発元であるHSC社長を巻込むべく(笑)専用裏ページなるものを起こし、このプロジェクトの出発点とした。今思いおこせば当時から大凡の完成は既にイメージされている事がこのアイデアスケッチたちから伺う事ができる
01.08/4 3D化
3D化もう少し具体的にアイデアを落とし込む為に、3Dソフトで検討を始める。ルーバーの奥にどのようにリードバルブを配置させるか、主に内蔵物との干渉がないかのチェックが目的、左画像はまだ途中段階
3D化その2 オリジナルケースの3D化を完了、これをベースにデザインを煮詰めていった。
レンダリング結果 上記状態でのレンダリング結果
01.08/28 借物ケース
エアーキャップ 失礼覚悟でHSC佐々木社長に今回のプロジェクトの話を持ちかけ協力して頂く運びになった。柿崎氏の元へオリジナルケースを送った為、その間はお借りしたケースを装着する。やはり傷がついてはいけないという事で、ケース外側をエアーキャップで包装、その上から黒布テープを張付、画像はフロント開口部のみ張り付けた途中段階
布テープ 最終形状。この状態でこの後、約8ヶ月間を過ごす事になる。この状態を御覧頂いた方も多いであろう。よく 『なんでガムテープ巻いてるの?』と質問が絶えず浴びせられ返答に困ってしまった(笑)
01.10/08 方向性決定!
柿崎氏は横須賀、私は尼崎という遠距離という事でそうちょくちょく打合せはできない。そこで専用裏ページを起こし、更に自分のイメージを具現化して見てもらう為にCGという手段に出た。この段階でパーティングラインは決定(自分の中では)後はルーバーを凸にするか凹にするか悩んでいた...今思えば、この時点では完全に凹のイメージではあったが...
アイデアA1 【アイデアその1】
凹ルーバー案
アイデアA2
アイデアB1 【アイデアその2】
凸ルーバー案
アイデアA2
01.10/24 先頭形状の図面
リア
さすがにケース前部の形状は工房内では製作できない為、外のヘラ絞り屋さんに発注という形になった。 という事で簡易ではあったがCGから図面を起こす。こことは別にA4用紙にてプリントアウトし郵送で柿崎氏宛てに送った。
リア 今回のアイデアの3面図。こちらも同じものを柿崎氏宛てに送付した。
ちょっと本編から外れるが...
LAで見た面白い車のフロント 2001年8月、ロスに滞在していた時、偶然フリーウェイで発見し撮影した車。実は凹ルーバーのアイデアの元はこの車が元。下記にある画像を確認して頂ければ解ると思うが、ルーバーが凹み方向で造形されている。
リア
ルーバー 上記車のルーバーのアップ。凹み方向で穴があけられてるのが良く解る。
01.11/21 『先っぽ完成!』
さきっぽ 外注に出していたケース先端部分が上がってきた。撮影は柿崎氏、この時点で5つ製作されているので、残り4つは工房内に今もひっそりと潜んでいるはず...(笑)
01.11/25 最終意匠出します。
ファイナル意匠Rr 細かい事、ちまちまやっても仕方ないので、思い切って最終意匠を提示する。実はこの時点までルーバーの数(4つにするか5つにするか)で悩んでいたが結果5つに落ち着いた。
ファイナル意匠Fr 最終意匠フロント側
ルーバー部分解図 これは実現しなかったがルーバー部はこんな感じで開け閉めできればと考えた。(今後ルーバーの意匠だけバリエーション増やせるし(笑))
分解図 当時イメージしていた分解構造というかパーツ群。現物はもっと複雑なパーツ構造になっているはず。
02.03/16 いよいよ製作開始!
進行状況その1 日付けを確認すれば解る事だが、最終意匠を提示してから製作開始されるまで三ヶ月間の空白がある。柿崎氏多忙の為、このプロジェクトはしばらく休眠した。私にとっての氷河期みたいなモンだったかもしれない...(笑)
進行状況その2 進行状況その3
ルーバー試行品 3/9の某オフ会で御一緒した時にわざわざ持って来て頂いたルーバー試行品。無理言って頂いた。人の苦労も考えない私の鵜頓着な発言でお叱りを受けてしまった記念すべき!?日でもあった。全く持って申し訳ありませんでした。でもクリエイターとしてはこんな事で凹んではいられないのだ!(笑)
02.03/31 幸庵襲撃!
進行状況その1 会社で東京出張を無理矢理でっちあげ!?翌日を有給にし横須賀にある 柿崎氏の工房『幸庵』を訪ねた。過去の柿崎作品に比べるとかなりカーブが小さく難しい模様...しかしシロート目から見ても背筋がゾクっとする程、技術の高さを感じる。
進行状況その2この時の打合せでルーバー形状が凹の場合、中身の臓物と干渉する恐れがある事を柿崎氏から聞かされる、『少し考えさせて下さい』と言ったものの心の中では既に凸にする決心をしていたと思う。今に思えば...
F-86号に装着!?サービスカット!?F-86号に合わせてみた。左でケースを押さえられてる方がかの有名な『柿崎師匠』 あちこちの雑誌で顔出ししてますからここもOKして下さい。(笑)
アップやっぱりというか、当たり前やろっていうか...似合う...まぁ、もともと私がはじめてF-86号を見て湧き出てきたアイデアだから似合わない訳が無い。(って勝手に決めちゃってます。すいません柿崎師匠)これが私のごく普通のS1につくのかと思うと少し寂しいよーな、悲しいような...でも、めちゃくちゃ嬉しいのも確か!!これからも少しずつ柿崎製品!?を増やしていつかはこのジェットケースが浮かない(爆)ように精進致する決心をしたのもこの時(爆)
02.04/10 ルーバートライ!!
ルーバートライ1 いよいよ最大の難関、ルーバートライ。本来ルーバーというのは平面につけるもので、今回のように曲面上にはしない。柿崎氏の納得いかないのはルーバーのサイズが定まらない事、面がうねる事。なおCGでは凹ルーバーの計画だったが、前回の打合せにより凸方向で行く事が決定した。
ルーバートライケース本体にかぶせて雰囲気をみる。
02.04/25 完成間近!!
ジェットケースその1 一時は、危ぶまれた『曲面ルーバー』見事にで完成!今思えばこの企画を思い付いてはや1年、長い道のりであった。御苦労様です、柿崎師匠。
ジェットケースその2
リードバルブ機構ルーバー裏構造。ルーバー口前の2つくらいがダミーになったが、残り3つは排気孔として機能しているす。現行ラムドーピングのオリジナルケースだとベースプレートについてるリードバルブ構造をケース側に取り付けた。ルーバーの存在理由を正当化する為にこだわった部分
02.05/09 装着
幸庵にて1 いよいよ装着の為、横須賀は『幸庵』にドッグ入り、今まさに装着されようとしている我がS1... 長かったこの1年の終演を迎えようとしている...(って大袈裟!?)
xxxxxまずは記念写真!?柿崎師匠と私
xxxxx取り付け穴は現物合わせ、何度も何度もはめては外しをくり返す...
xxxxx慎重に穴位置を決めて...
xxxxx完成!!やっとついた瞬間!!後ろの2人は関東ヘ○レ組のW氏とM氏
xxxxx取り付け完了後の一時...無事取り付けが完了したケースをみて感無量!?の柿崎氏、本当にお疲れ様でした。

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