2002/6月:改訂 RAM-DOPING
ラムドーピング さて、S1カスタムの中核(?)をになうラムドーピング、ジェットファンBOX。先ずはそのスタイル。デザインに関しては賛否両論はあるだろうが、その存在感の凄さは誰もが認めるところ。そしてさらに、Buell乗り達の間でも有名な横須賀在住の柿崎氏にお願いしてアルミケースを製作して頂いた。右画像をクリックするとその経緯を紹介したページにジャンプするようになっている。開発元のHSC佐々木代表にも部品貸し出し&アドバイス頂いた。この場をお借りしてお礼申し上げます。
ラムド/1ジェットファンBOXを後ろから見た写真、近しい仲間からは『銀の壷』と呼ばれ(笑)カスタムも度を超すとこんな方向にいってしまう悪い!?例としてよく活用して頂いてる(笑)
個人的には『メタラムド』の称号を与えている。
ラムド/2 ジェットファンBOXを外した状態、脱着には少し熟練を要する。この部分はもう少し改善して欲しい部分だ。固定ネジが手(工具)の入り難い部分にあるのとボルトナットの関係が悪く、ネジ位置が分かり難い。しかし今ではすっかり慣れてしまってコツ1つで外せるようになった。今ではお世話になっているSHOPより私の方が早く脱着ができるのが少し自慢。
ラムド/2b『ラムキャッチ』(画像内赤丸)ここがBOX内の風圧をコントローラーに伝える為の入り口になる。この状態ではなにか落着かないので、前方のコードを通してある穴も併せて『バスコーク』で固定した。
ラムド/2c エアインテークパイプ(?)を固定するヘックスボルト(画像内赤丸)が曲者。まずユニバーサルのヘックス(インチサイズ)を揃えておくか、グラインダ等で切り落して極端に短いヘックスレンチを作るかしないと取り外しはできない、画像以外にもう1箇所、計3箇所ある内の2箇所はこのような感じ。
ラムド/3フロントアイソレーターマウント(ハンガー)はノーマルのエアークリーナーケースを止めているブラケットも兼用しているが、このジェットファンBOXと干渉する為1部削り取らないといけない、で、どうせ削るならジェットファンBOX前下の固定ボルトにアクセスし易くする為にエンジンマウントボルトから下を全部切除した方がいいと判断、もともとのノーマル部品は赤線部位まであった。現在は更にフレームと同色(キャンディーブルー)に塗装した。
ラムド/4キーシリンダー奥に見えるアルミ削り出しパーツにゴムホースがいっぱいついた部品がラムドーピング本体。これが¥68000もするのかと思うと少しため息。原理は風圧を利用しダイヤフラムをコントロール、ガソリンと空気の流れをコントロールするものらしいが難しい事は良く解らない、奥は深そうだ。

【ラムド ジェットファンBOX用エレメント】
K&NフィルターエレメントはK&Nの標準フィルターを使用している為ランニングコストは安い!¥3500※1という価格はBuellノーマルエアクリーナー用K&Nフィルター(¥8000※1)はおろかノーマルのエアフィルター(¥4000※1)よりも安い,クリーニング可能なK&Nではあるが使い捨てでいっても経済的だ。ちなみに画像はクリーニングした後にオイルを染込ませている途中、右側が塗布済み左側が未塗布の状態。K&Nのあの独特な赤味のあるフィルターの色は実はOILの色だった事を発見!※1:2002/6月時点での価格

品番:RU-1750 ラウンドストレート 62パイ(96×102) ラバーアングル
アフィリエイトLink→ K&N/ユニバーサルフィルターラウンドストレート

【Buell S1純正同型K&Nフィルター】品番:BU-1297
アフィリエイトLink→ K&N/リプレイスメントフィルター S1

【K&N フィルターケアサービスキット】
クリーナーキット上記で『使い捨てでもOK!』とはいうものの貧乏性(実は貧乏)な私は更に経済的にいく為、フィルター1個とクリーニングキット(小画像:¥2500)購入して交互にクリーニングしながらしのぐつもりでいる...

アフィリエイトLink→ K&N/フィルターケアサービスキット


【ハイフローコック装着】
ハイフローコック以前より、ガソリン残量が少なくなるとガス欠に似た症状が出るというのがあって、HSCに相談し『コックのハイフロー化で、ガソリン流量を確保すると良い』という答えを頂いていた。今回またまた越後屋COSMICさんでタイムリーにもアクセル社製ハイフローコックを取り付けるアダプターが発売されたので両製品を購入、延び延びになっていたハイフロー化を実行した。(画像をクリックで詳細へ)

【ラムキャッチフィルター?装着】
フィルター1今年の冬はとても寒かったので、雨が降ると頻繁にアイシングが起こっているらしく(これに関しては、はっきりとした原因究明はしていないが)マトモに走れなくなる現象がしばしば起こった。そこで原因として疑ったのがラムキャッチからの水の侵入。そこでガソリン用のフィルターではあるがこのフィルターをラムキャッチ〜ラムドコントローラー間に装着してみた。(画像赤丸部奥に見える物)
本家(HSC)曰く水の侵入は否定されたが、コントローラーの保護に非常に良いとのお言葉を頂いた。
フィルター2一応同じものをアフィリエイトLinkしておくが特にこれでないとダメということでは無い。個人的な判断基準は『安いもの』である。

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【我がラムド故郷へ還る。】
HSCロケーション12001/04/27 以前より公言していた、HSC参りを行う。HSC佐々木代表はとても優しい感じの人でラムドに関する色んな細かいtipsを教えて頂いた。
さて先ずは私のS1に試乗してもらい、現時点での調子を見てもらう。結果は問題無し、正常に機能してるとの事。自分でちゃんと取り付けられていた事が証明でき少し嬉しい。残るはラムドコントローラーをバネレートの柔らかい物と交換するのと、細かい仕様の変更をして頂いた。しかも1泊預けて診てもらったにも関わらず、お代は¥0!佐々木社長こんな商売してて大丈夫?『私は全国に出て行ったラムド達が帰ってきてくれるだけで嬉しいんだ』佐々木社長の性格を全て物語ってるお言葉、とにかく自分の開発したパーツに対する情熱は凄い。言い方は悪いがこっちが少し引いてしまう位の惚れようだ!やはりラムドに興味がある方はチョットくらい遠くてもHSCを訪れるべきだろう。
HSCロケーション2で、さすがラムド発祥の地!?置いてあったBuellのラムド装着率はかなり高い!ミレニアムX1までラムド仕様になっていた。画像左下黄色いX1はHSCの試乗車、ラムド、キャブド、マフラー、フロント三つ又とHSC製品全て盛り込まれたものになっている。それにS3が以外と多い、話を聞くと佐々木氏自身はS3が大好きなんだそうで...だから結構悩んでる人にはS3を勧めたりするらしい
ラムド新機構本当に佐々木氏のラムド可愛がりようったらない、わざわざ奥から最新仕様の部品を出して説明してくれる。ファンボックスのベースプレートに穴開け加工を施し2スト用!?リードバルブを装着。高速域で空気吸込量過剰になるのをここから逃がして防ぐ機構だそうだ。プレート自身もNC加工なのか?とても綺麗に仕上がっている。当然この機構は私のにはついていないしプレートも結構手作りの雰囲気がプンプン臭う物である。日々進化ここに証明された!って感じ。
ラムド新機構2次に出してくれたのは、ハイフロタイプエアクリカバー、もちろんラム圧かける為に完全密閉型です。以前はノーマルのオーバル形状に後付けで風導口を付けていた物を一体化して見た目スッキリにするそうです。画像はプロトタイプで黒樹脂だが、最終はカーボンで出す予定。発売日は聞いていないアシカラズ。

■私のラムドーピング所感■

私がラムドーピングを装着した理由はあのジェットファンBOX&電動ファンのファッション性にあった。だから最初注文したのはジェットファンBOXと電動ファンだけ、パワーアップではなくドレスアップが目的だった。しかしその希望したスタイルがパフォーマンスに著しく影響する事が判明(パワーダウン)、後でよくよく考えたら当たり前の事で、進行方向にあんな風穴あけといて影響しない訳がない。結果、ラムドーピングも装着となった。電動ファンはスイッチ式で、私はKAWASAKI純正のSW/BOXに変換し、そのハザードスイッチをON/OFFFスイッチに使用。FCR+キャブドーピングと組み合わせるとこのへんが自動化できるとの事。

さて、皆さんが興味ある事はそのパフォーマンスにあるのではないだろうか?どれ位パワーが上がるのか?、どの位体感加速が変わるのか?しかし残念ながら小生はライダー暦だけ長い(といっても13年位ですが)へボライダーなので、細かいインプレッションはできない。よって以下にラムドに関して個人的に情報提供して頂いたizm@国立S1さんのラムド解説を載せておく。


ラムの特徴としてジェットBOX内の圧とキャブレターフロート室の圧 そしてタンク内の圧等、をすべて同じ状態にしてあげることによってエンジンが欲しがってるだけのガスを与えてあげる為の物です。走行風によっておこるラム圧に対してそれに見合うガソリンを送る為にはタンク内が正圧になってないとキャブに送られない為、加圧する必要があるわけです。またラム圧でエンジン内に送り込む為 吸気行程時ピストンが下がるときに通常引っ張る形で吸気するものが押し下げられて吸気することになるためエンジンに負担がかからなくなるのです。他にもいろいろあるのですが簡単にいうとこんな事です。けっして無理矢理押し込むものではないですね。それで、調子が悪いときに考えられる初歩的な原因は、その圧力を拾ってる経路が取り回しやタンクとの隙間などで折れたり潰れたりしてる可能性がありますのでチェックしてください。V.O.E.Sスイッチも同じなのでここもチェックです!あと乗り方によっても違いが出ます。結局 燃料を節約する機械ではないので単体で燃費があがる事はありません。結局エンジンがきれいに回ることにより、トルクやパワーが上がるので少ないアクセル開戸で走れるようになり燃費があがります。飛ばす方はノーマルキャブのままだとラム圧掛った時にキャブのダイアフラムが負けてしまいキャブのピストンを押し下げる事になるので高速の延びが期待できません。ノーマルキャブに比べて、今付けてるFCRはキャブ自体の優秀さはおいといても高速時の延びは凄いです。パワー感としてはラムドを組むとハイカムを組んだのと同じような効果がでます。

確かにラムド装着後エンジンフィールがパワフルになったというよりかは、ストレス無くエンジンが回る、という印象はあった。しかし、その体感度に対するコストパフォーマンスは正直なところいいとは言い難い。私と同じ仕様はキット代だけで¥160000位するし、以下の様な問題も出ている。

  • 広告程の低燃費は体験できていない。(変化なしか、僅かな燃費悪化が見受けられる。)
  • ガソリン残量でそのパフォーマンスが変化する。(ガソリン量が少ない程パワーダウン)
専門の知識、ノウハウを必要とする為、ある一定の性能を維持しようと思えば、やはりHSCに直接セッテイングして頂くのが最良の選択であるのは間違いない。少し足をのばせばHSCに行けるという方はそうされた方が安心を買えると思う。念の為言っておきますがこの文章は決してHSC製品を批難しているものではない。現にそのスタイルは非常に気にいってるし、当分付け替える気も無い。満足度は100%、目立ち度120%である。
メールによるクレームも対応して頂いたり,セッテイングして頂いて工賃や部品代が発生しているにも関わらず『いやぁ、ラムド付けて遠くから訪ねてくれるだけで嬉しいから』という変な(?)理由で料金を取らなかったりと、佐々木代表と直にお会いして自分の開発したパーツ達への愛情、情熱、責任感の大きさは、計り知れないものがあると痛感した。多少ルーズなとこがあるのも事実だが(ここは辛口で)HSCは信頼できるSHOPの1つとして私はお勧めする。

【おまけ(ラムド番外編)
スクープ!? スクープ!?
HSC潜伏取材?新型ラムドはツインか?
ってゆ〜のは大嘘だが、一時期ジェットファンBOXが手元に2個あったので興味本位でやってみた。迫力倍増、子供には大人気!!会社では笑い者?しかし想像していたよりかはまともに見えるのだが...

■ラムド、過去エピソード■

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